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LDの子どものトリセツ ⑥

LDの子どもは"秀でた才能をもつ2e“と思って接する

LDのうち1/3程度はギフテッドの特性をもつ、つまり秀でた才能を
持ち合わせる2eというデータがあるようです。
             (関西大学 松村暢隆教授)

10人に1人というギフテッドの割合って比較的多いと
思いますし、LDは4.5%と言われてますよね。
妥当な割合じゃないのかなぁなんて、テキトーではありますが。

もちろん、純ギフ(2eではない)もおられるでしょうし、
LD以外の発達障害を持っている場合もあります。

LD、つまり表に出た現象だけを捉えると、
字は汚い、間違いだらけ、マス目におさまらない
漢字は覚えられない、英単語無理… etc

だけど、秀でた才能を持っているから、
教えられていることはもちろんわかるし、
興味関心のあることには、教える側(先生)よりも
詳しかったり、自分の意見を持っていたり
するケースがあります。
芸術面やスポーツの面でも才能を発揮することもある。

学校教育では、できないことが浮き彫りになりますし、
そこを何とか他の子と同じになるくらいに
「頑張れ!」という流れなので、
視点を変えない限りは、どこをどうとっても、
先生にとって「できない生徒」という風に
うつってしまい、その結果、高い知能をもっているにも
関わらず、自分はバカなんだ、
みんなが書ける漢字が書けない、
みんなが覚えられる英単語が覚えられないと
思ってしまい、自尊心が低くなってしまいます。

こういったお子さんには、自己理解を促し、
WISCの結果を見せて、自分には得意なことと、不得意なことが
人よりも差がくっきりと存在するんだ、ということを
まず理解させてあげないとね。

年齢にもよるでしょうが、小学校高学年であれば十分に
わかると思うんだな。

だから、バカなんじゃないよ、読み書きが苦手でも、
ほら!ここ、言語能力高いって出てるんだよ。
語彙豊富だし、ディベート得意だよね。
推論も得意じゃない?パズル好きだもんね、
など、自分の得意分野を理解させてあげてほしいなと
思うんですよね。

でもなぁ、なかなかWISCの検査結果を読み取って、
そこまで支援的にサポートしてくれる検査者って
いるのかなぁ…

それはさておき、学校という教育現場では
ひたすら自尊心が低くなってしまうので、ま、
不登校になって自己防衛するのも、ひとつの手だよねって
思うのですが、それはそれで大変でもあり、
無責任に不登校でいいやん!とも言えないところが
日本なんだね…

せめてホームスクーリングが制度的であり、
いろいろな教育のやり方が認められてたらいいんだけど。
ここはもっと保護者が声をあげていかなきゃいけないんでないか。

少なくとも保護者は、この子頭悪いわけじゃない!
と先生に向かって宣言し、読み書き障害のことを語れる
支援者とならないといけないんですよね。

そういえば、Twitter で親が支援者にならなきゃいけない
という嘆きがツイートされてましたけど、
本当に、子どもにとっては親だけでいたいし、
支援者は別にいてほしいと思うわ。

ロンちゃんは、教室で
「今やってるところわかる?ここよ」って言われるのが
すごく嫌だったって、今になって話してくれました。

そうやね、今やってるところくらいわかってるわ!!
って感じなんだろうね。耳、聞こえてますから、はい。

平たく言えば、なにかと、LDは「アホなんやろか…?」と
思われがちですが、「アホちゃいます、2eです。」という
ことだから、教育者は心して、このことを理解し、取り扱いに
注意せよ!と思っています。



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by decoboco-support | 2018-01-16 14:46 | 学習障害の子どものトリセツ

息子ロンちゃんは小4で不登校デビュー。歌とオペラとピアノとコーヒーと刺身を愛する2e。


by Tomo.T
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